こんにちは、クライマーのヨシタツです(@yoshitatsu696)
インドアでのクライミングに慣れてきたら、実際の岩場にも行ってみたい!という人もいるのではないでしょうか?
そんなとき必要になるのが、クライミングのトポ。
今回は「そもそもトポって何?」というところの説明から、おすすめのトポ本の紹介もします!
クライミングのトポとは、岩場のルート図のこと
トポって聞きなれない言葉ですよね?
クライミングにおけるトポとは、いわゆる岩場のルート図のことです。
英語の「topography」の略で、「地形、地勢」といった意味ですね。
トポの主な内容は以下のようなところです。
- 各ルートの全体像
- 各ルートのグレード(=難易度)
- 各ルートを登るのに必要なギアの個数
- 各ルートの解説
- 岩場へのアクセス方法
- 岩場の適期
岩場の情報が沢山詰め込まれている、クライマーにとってのお宝ですね。
一からルートを開拓するような猛者でない限り、一般のクライマーは既に誰かが作ってくれたルートを登ることになると思います。
なのでトポがないと、そもそもどこを登ればいいのか分からないので、岩場に出かける際には必須のアイテムになります。
トポと照らし合わせて岩を登ってみよう
初めて行く岩場なら、なおさらトポは欠かせません。
事前にトポで岩場について調べておき、着いたら実際のルートと照らし合わせてみましょう。
特徴のあるルートなら明確ですが、正直イラストだけだと
どのルートだ、ゴルァ!!
と、憤慨するかもしれません。僕も憤ったこと数知れず。
もし分からなければ、その場にいる他のクライマーさんに聞いてみるのも手です。
その岩場に足繁く通ってるクライマーさんであれば、色々教えてくれるかもしれません。
ちなみに岩場では他のクライマーさんとコミュニケーションを取ることも大事です。同じルートを登ることもありますから、お互い譲り合いながら気持ちよくクライミングできると良いですね。
おすすめのトポは?どこで入手できるの?
それじゃ、トポってどんなものがあるの?ということで、ここから紹介していきたいと思います!
「フリークライミング 日本100岩場」シリーズ(山と渓谷社)
まずこちらの「日本100岩場」シリーズ。国内のトポで一番メジャーな存在でしょう。
全国の主要な岩場のトポが、エリアごとに出版されています。
僕は関東に住んでいるので、「関東」「伊豆・甲信」版を持っています。関東版には奥多摩の御岳など主要なボルダリングエリアも掲載されています。
他にも、
「北海道・東北」「東海・関西」「中国・四国・九州」が出ています。
数年おきに増補改訂されており、関東版はちょうど今年(2019年)リニューアルされてます。(しばらく登攀禁止になっていた奥多摩・御前岩の追加などが行なわれたとのことです)
そして「日本100岩場」の特徴は、ルートの網羅性ですね。
各岩場のほとんどのルートが掲載されており、この網羅性は初心者から上級者まで役立つことこの上なし。
ただし、ルートの解説については簡単にしか書かれていません。
あまり詳しく書きすぎると、いわゆるオンサイト(何の情報も得ずに初見だけで登り切ること)を狙っているクライマーなどにとっては不要な情報になってしまう、という著者の考えもあるようです。
未知のルートに挑む冒険性、という要素もクライミングの醍醐味ですからね!
「新版 関東周辺の岩場」 (CLIMBING GUIDE BOOKS)
これは関東限定になってしまうのですが、「新版 関東周辺の岩場」(CLIMBING GUIDE BOOKS)というトポも出ています。
先ほどの「日本100岩場」の関東版と、掲載されているエリアはほぼ同じです。
しかし「関東周辺の岩場」は、著者の独断で掲載ルートが絞られています。現在ほとんど登られていないルートなどは省いているようですね。
逆に人気ルートなどについては解説が詳しく書かれており、どんなルートなのかがイメージできて、読んでいて楽しくなります。
また、グレード(=難易度)についても適性値に見直されています。
クライマーのレベルによって感じ方は違うかと思いますが、先に紹介した「日本100岩場」よりは「関東の岩場」のグレード感の方が適性な印象はありますね。
そういう意味で「日本100岩場」と「関東周辺の岩場」の2つを見比べてみると、色んな発見があって面白いですよ。
瑞牆 クライミングガイド 上・下巻(フロンティアスピリッツ)
こちらは奥秩父の瑞牆山だけに特化したトポ。大手クライミングジム「PUMP」の運営会社であるフロンティアスピリッツから出ています。
瑞牆山には数百のルートがあり、上下巻になっちゃうぐらいルートが豊富です。
中身はフルカラーで、ルートのイラストも丁寧に描かれています。有名クライマーが登っている美しい写真も載っており、見ているだけで登りたい意欲に駆られます。
瑞牆山は全体的に難易度が高く、クライミングを初めたばかりの初心者さんだとなかなか登れるルートが少ないかもしれません(僕もだいぶ登れるルートは限られます…w)。
しかし、瑞牆山に憧れているクライマーにとってはマストですね!(注:ボルダリングのルートは掲載されておりません)
なお、これらのトポは小・中規模の書店だと取扱いがないかもしれません。クライミング自体、まだまだマイナーなジャンルですからね。
その場合は、ネットで購入することをおすすめします。
トポを持って岩場へ出かけよう!
以上、クライミングのトポについてご紹介しました。
クライマーなら、どれも持っておいて損は無いアイテムです。というか、自分の行く岩場のトポは必ずチェックしておきましょう。笑
外でのクライミングにハマり始めるとトポを見ているだけでワクワクしてくるので、まだ持ってない方は是非ゲットしてみてください!
それではこのへんで!
コメント
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