【雪山初心者向け】雪山登山へ行くのに必要な装備まとめ

クライミング・登山

こんにちは、ヨシタツです!

すっかり秋も深まり、いよいよ冬山登山のシーズンが近づいてきましたね。

僕は2015年の冬から雪山登山を始め、雪山の素晴らしさを味わってきました。

雪山を始めてみたいんだけど、装備って何を揃えたらいいのかな?

僕も雪山を始める前、同じような疑問を持っていました。

今回はそんな人に向け、雪山登山に必要な装備を紹介したいと思います!

※行く山や時期によって装備は変わってきますが、初心者の装備としてコレがあれば大丈夫だろう、という装備をまとめています

冬山用登山靴

まずは靴ですね。

僕は雪山へ初めて行く前、3シーズン(春~秋)用の登山靴で行けるもんだと思ってました。

しかし、登山用品店のスタッフに「3シーズン用の靴じゃ、雪山行けませんねぇ」と言われてショックを受けた覚えがあります。

なぜかというと、3シーズン用の登山靴はソール(靴裏)が柔らかく、後で説明する「アイゼン」という靴に付ける爪が上手く装着できないからです。

冬山用の登山靴はソールが固く、さらに前後に「コバ」というアイゼンを引っかける部分が付いているからです。

冬山用の登山靴は作りがしっかりしているのでお値段が張り、安くても3万ぐらいはすると思います。

僕はスポルティバの「ネパールエボ GTX」という定番靴を買いました。6万ぐらいしましたね。

ネパールエボは人気で、履いてる人が本当に多いです。

アイゼン

先ほどチラッと説明しましたが、アイゼンは冬靴に装着する爪です。

シャリシャリに凍った雪面で、抜群の効果を発揮します。これがあるのとないのとでは、歩きに格段の違いが出ますね。

逆に、斜度のある雪面でアイゼンを装着しないで歩くのは非常に危険です。滑落してしまう恐れがあるので必ず装着するようにしましょう。

爪は10本以上のものが望ましいです。緩やかな山であれば、軽アイゼンやチェーンスパイクでも問題ない場合もありますが、本格的に冬山をやるのであれば不十分ですね。

僕はGRIVEL(グリベル)「エアーテック オーマチックSP」という12本爪アイゼンを買いました。

アイゼンには縦走向けのものとアイスクライミング向けのものがあるので、縦走をメインでやっていきたい場合は店員さんと相談して、縦走向けのものを選びましょう。

縦走向けは、「平爪」といって爪の先が下側を向いていて地面に刺さりやすい作りになっています(それに対し、アイスクライミング向けのものは「縦爪」といって、垂直の氷の壁に刺さりやすくなっています。こっちはどちらかというと上級者向け)

冬靴との相性もあるので、必ず店でサイズ感を確認してから購入してください。

ピッケル

斜度のある雪面を歩く際、地面に突き刺してバランスを取るために使う道具です。

緩やかな山であれば必要ないこともありますが、本格的に冬山を続けていくのであれば必要になる場面が出てくると思うので入手しておきましょう。

また、万が一滑落してしまった場合、ピッケルを使って滑落停止させる技術も必要です。

これは訓練が必要になるため、経験者に教えてもらうか、講習会に参加するなどして身に付けるようにしてください。

なお、選ぶ際は癖のないストレートタイプのものにしましょう。ぐにゃっと曲がったタイプのものはアイスクライミング向けのため、縦走には適していません。

ちなみに僕はグリベルの「G1 SA プラス」というピッケルを買いました。1万5千円と、そこそこお安い(?)モデルだったので、これにしましたね。

なお、ピッケルは同じモデルでも長さに種類があるので、突き刺したときに持ち手が自分の腰あたりにくるぐらいがベストです。

ハードシェル

冬山用のジャケットとパンツになります。

レインウェアよりも厚い生地でできています。

これを着てると、吹雪の中を歩いていても寒さをほとんど感じません。

「3シーズン用のレインウェアじゃ駄目なの?」という疑問もあるかと思いますが、初心者のうちはそれでも良いでしょう。実際僕も、初めて行った谷川岳はレインウェアで全然大丈夫でした。

ただし、本格的に冬山を続けるのであればレインウェアはNGです。

なぜなら

  • 森林限界を超える稜線に出たとき、レインウェアだと生地が薄くて強風で寒さに耐えられない
  • レインウェアは滑りやすい生地のため、滑落したときに止まりにくい。一方、オーバージャケット・パンツは滑りにくい生地を使っている

といった理由があるからです。

冬用のアウターもお値段が張るのでなかなか手が出しにくいと思いますが、無いと後で痛い目を見ることになるかもしれません。。

僕は「あまり人と被らなそう」という理由で、TERNUA(テルヌア)のオーバージャケットとパンツを買いました。石井スポーツが独占販売しているスペイン発のブランドです。

正直、どこのブランドでも大差は無いと思いますが、機能性には全く問題なかったです。

オーバーグローブ・インナーグローブ

グローブも必ず入手しましょう。冬山で素手はNGです。

氷点下の中にいると、指が凍傷になる危険性があります。

インナーグローブという薄手のグローブの上に、防水・防風性のあるオーバーグローブを付けると完璧ですね。

あとできれば、オーバーグローブは予備をもう一つ準備しておくのがベストです。

僕は初心者のころ冬の赤岳に行ったとき、休憩中にオーバーグローブを外し、うっかり斜面に落としてしまいました。グローブはあっという間に転がり落ち、もう取りにいけなくなってしまいました。

幸い、仲間が予備のグローブを貸してくれたので事なきを得ましたが、あのままオーバーグローブ無しで行動していたら凍傷になっていたことでしょう。

オーバーグローブもお高いので手を出しにくいと思いますが、雪山装備の中でも重要アイテムの一つなのでお金をかけておいて損はないです。

ダウンジャケット

ダウンジャケットは行動中に着ることはありませんが、休憩中は無いと冬はつらいですね。

しかも、夏山の高山で着ているような薄手のダウンジャケットだと結構寒いと思います(もちろん、人によるのでしょうが)

厚手の厳冬期用ダウンジャケットを準備しておいた方が身のためですね。

僕はミレーのダウンジャケットを買いました。3万ぐらいしましたが、おかげで寒い思いをせずに冬山を過ごせています。

バラクラバ(目出し帽)

バラクラバって何やねん?ってとこですが、顔を覆って寒さを凌げる帽子のことです。

被るとテロリストみたいになります。

バラクラバは鼻まで隠れるので、歩いてるとちょっと息が苦しくなるのが玉にキズ。

中には鼻の部分に通気口があって、苦しくならないように工夫されている商品もあります。

サングラス・ゴーグル

晴れた日の雪山は、太陽の光が白い雪面に反射してマジで眩しいです。本当に目を開けてられないぐらい眩しい。

目が焼けてしまう恐れがあるので、サングラスかゴーグルも必ず準備しておきましょう。

サングラスの方が邪魔になりくいですが、吹雪なんかのときにはゴーグルの方が密閉されるので有効です。状況によって使い分けましょう。

僕はサングラス・ゴーグル共にオークリーのやつを買いました。定番ですね。

ニットキャップ

雪山では頭も寒くなるので、ニットキャップも必需品です。

ウール製が暖かかく、蒸れにくくて良いですね。

僕はマムートのやつを買いました。デザインとか、もうこれはお好みなので自分の好きなやつを買ってください。

ヘルメット

ニットキャップと同様、頭を保護する装備ということでヘルメット。

これは山によっては必要ない場合も多いですが、滑落の危険性がある山では必ず持っていくようにしましょう。

雪山専用のヘルメットというのは聞いたことありませんので、岩登り用などで使っているもので全く問題ありません。

僕はクライミングテクノロジー「イクリプス」というヘルメットをずっと使っています。

僕は頭が小さいので、女性・子供用の方が合ってると店員に勧められてコレにしました。色はピンクでなく、白のバージョンですが(笑)

素晴らしい雪山の景色を味わってほしい!

登山を趣味とする人には、冬山には行かないよ!という人も多いと思います。

やはり危険なイメージがありますし、装備代もかなり高くつきます。

僕も初期投資で20万円ぐらいは使ったと思います。

でもその見返りとして、普通の人じゃ味わえない雪山の素晴らしい景色を堪能することができます。

初めて行った谷川岳。美しい景色に感動しっぱなしでした

もちろん冬山は夏と違い、多くの危険が潜んでいるのも事実。最初のうちは必ず経験者と同行するようにし、安全第一で楽しんでください。

それでは、楽しい雪山ライフを!

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