そう、そこには楽園が存在していた・・・
その場所は、タイ・クラビ。
世界中のクライマーたちが奇岩と心のオアシスを求め、訪れることの止まない地である・・・
こんにちは!クライマーのヨシタツ(@yoshitatsu696)です。
みなさん、海外へクライミングに行ったことってありますか?
僕は2018年12月28日~2019年1月4日(7泊8日)、タイのクラビという有名なクライミングエリアに行ったことがあります。
クラビってロッククライミングで有名らしいけど、どんなところ?常夏の国で最高のクライミング体験がしてみたい!
この記事では、そんなあなたにクラビのことを存分にお伝えします。
僕自身、1週間滞在してみて「本当にこんな夢のような場所があるのか?」というぐらい最高な体験ができたので、あなたにも是非体験してほしいと思います!
それではいきましょう。
タイ・クラビってどんなところ?
タイ南部の西海岸に面しているクラビは、バンコクから飛行機で1時間半ほどの場所にあります。プーケットからも近いですね。
ビーチリゾートではありますが、クライミングスポットとしても世界的に有名な場所であり、クライマーのメッカとなっています。
ちらほら日本人も見かけましたが、 バカンスで来ているであろう欧米人の観光客が圧倒的に多かったです。
クラビの気候
クラビの気候は10月~4月が乾季、5月~9月が雨季となります。
僕が行ったのは年末年始の12~1月だったので、ちょうど乾季のベストシーズンでした。
ただ、気温は毎日30℃以上あり、日本の真夏のような気候で日中はとても暑かったです。
クラビの岩質
岩質は石灰岩で、「コルネ」と呼ばれるつらら状の独特な形状をした岩壁が立ち並んでいます。
日本における石灰岩の岩場には秩父の二子山などがありますが、コルネの発達具合が比にならないぐらい大きかったです。
さすが、海外は違うなと感じざるを得ませんでした。
タイ・クラビへのアクセス
今回、僕は羽田空港からの出発で、クラビへは以下のアクセス方法で行きました。
【クラビまでのアクセス】
羽田空港
↓(約5時間)
スワンナプーム国際空港[バンコク]
↓(約1時間30分)
クラビ空港
↓(約30分)
アオナン(バンで移動)
↓
ライレイ・イーストビーチ(ボート)
バンコクから乗り継いできたクラビ空港。
クラビ空港からバンをチャーターし、アオナンの港へ向かいます。
アオナンに着くと、眼前には青い空と海が広がる開放的な光景。
モーターボートに乗り、ホテルのあるライレイ・イーストビーチへ。
青空の下、透き通った海を颯爽と走り抜けるのがとても気持ちよかったです。
クラビは陸地続きの半島なのですが、このようにボートを使っていくのが一般的です。
費用はどれぐらいかかるの?
海外旅行ということで、どれぐらい費用がかかるのか気になるところですよね。
これはもうピンキリになりますが、参考まで僕の払った金額の内訳を載せておきます。
航空券:¥112,040(往復)
ホテル代:一人あたり¥38,716(7泊8日) 約¥5,500/日
※ツインルーム1部屋合計で¥77,432のため、2人で割った額になります
ガイド費用:¥55,000
食費・お土産など:約¥30,000
合計:約¥240,000
安い時期やホテルを選んだり、ガイドを付けたりしなければもっと費用を抑えることは可能です。
予算や日程に合わせて、飛行機やホテルを選びましょう。
クライミングツアー・ガイドはどんなところがあるの?
初めて訪れるのであれば、どこでどうやってクライミングをすれば良いのかわかりませんよね。
現地でのクライミングツアーもあるので、参考にしてみてください。
金額の相場としては、半日で約4,000円(1,200バーツ)~、1日で約7,000円(2,000バーツ)~のようです。
<日本人向けツアー予約代行>
<現地ツアー>
トリップアドバイザーでは、以下のツアーがありました。自動翻訳のため日本語がおかしい箇所がありますが…
- Real Rocks Climbing
- Thaiclimber Climbing
- Karst Climbing
ちなみに僕は、日本でお世話になっていたクライミングガイドの方に連れ添ってもらったので、現地ツアーを探したりする手間はありませんでした。
やはりガイドさんがいるのといないのとでは現地での行動効率が全く違うので、初めての場合はツアーを利用したり、信頼できるガイドさんに依頼したりするのがおすすめです。
ただ、上記ツアー内容は普段クライミングをやらない初心者向けのように見受けられるので、日本でゴリゴリ登っているクライマーには物足りないかもしれません。
トポはどこで入手できるの?
クライミングに必須のトポ(=ルート図のこと)についてです。
主なトポとしては、次の2冊が出ています。
- ロッククライミング・イン・タイ
- King Climbers Thailand Route Guide Book
詳しく見ていきましょう。
ロッククライミング・イン・タイ
まずは「ロッククライミング・イン・タイ」。楽天経由で購入できます。(※すべて英語表記)
3,700円と、トポとしてはちょっと高いですが…
ちなみに現地価格は800バーツで、日本円で約2,800円となります。
現地でも買えたのですが、僕は事前に情報を仕入れておきたかったので日本で買っちゃいました。
なおこちらのトポは、2018年に改訂された最新版となっています。
King Climbers Thailand Route Guide Book
もう一冊、「King Climbers Thailand Route Guide Book」というトポも出ています。注文は以下の英文サイトのみです。
送料込みで1,050バーツ(約3,500円)で、こちらも現地価格は800バーツ(約2,800円)。
ちなみに同行した他のメンバーは、ガイドさんのツテで500バーツ(約1,800円)に値引きしてもらっていました(安っ)
日本から注文する場合は、以下のメールアドレス宛に連絡すると、オンライン購入システムのリンクが返信されてくるそうです。注文から到着までは、14日ほどかかるとのこと。
kingclimbers@iname.com
中身は「ロッククライミング・イン・タイ」とそこまで大差ないので、どちらを選んでも問題ありませんが、「King Climbers~」の方がルートのイラストに陰影が描かれており、立体的で見やすい印象でした。
クライミングエリアはどんなところ?
クラビのクライミングエリアはとても広く、50余りのエリアが点在しています。
全体像はこんな感じ。
日中は基本的に暑くて登れたもんじゃないので、太陽の動きに合わせて日陰のエリアを選んで登るのがおすすめです。
参考まで、僕の行ったエリアを紹介します。
Wee’s Present Wall
現地で初めて登ったエリア。ライレイ・ビーチから少し森の中へ入っていったところにあります。
Thaiwand wall
Wee’s present wallから更に奥へ進んでいったところにあります。
開けた場所で、岩の高さもかなりありました。1ピッチ30m以上のルートがゴロゴロしてます。午後になると日差しきつく、汗だくになります。
Tonsai Wall
「Humanality」という人気マルチピッチルートを登りました。 全6ピッチとなります。
核心の5ピッチ目は6b+(デシマルグレードで5.11a相当)あり、それなりに登攀力がないと厳しいです(僕はフォローで登りましたが…)
Pranang beach
ビーチで海水浴をしている観光客のすぐそばにある岩場。地面も砂浜なので、リラックスしながらクライミングができます。
個人的にこのエリアが一番気に入りました。ホテルからも歩いて10分ほどで近いので、何度か朝練しに行きました。
One-Two-Three
ライレイ・イーストにあるホテルから最も近いエリア。講習会でもよく使われるそうです。
The Defile Wall
遠浅になっているため、ボートを使わないと上陸できないエリア。アプローチはやや急登です。(写真を撮っておらず、すみません…)
ホテルはどうしたの?「Sunrise tropical resort」
僕が宿泊したのは、「Sunrise Tropical Resort」というホテルでした。
部屋はコテージになっているツインルームです。
湯舟はなくシャワーのみでしたが、綺麗で快適でした。
ホテルの目の前からは、うっとりするような朝焼けが。
日本でこんな部屋に泊まったら、1泊数万はするのだろうなぁ・・・
ちなみに一緒に行った女性メンバーたちは、「アバター」というホテルに泊まっていました。こちらの方がちょっと費用は高くつくようです。
夜に通りかかったら、敷地内のテラスで生演奏も行なわれており、なんかステキな感じでした。
現地での食事について
クライミングだけでなく、タイ料理もお楽しみの一つですよね。
海が近いだけあって、魚介類が豊富です。
辛さは確かにありましたが、観光客向けに少し抑え目にしてあるようでした。
出店も豊富にあるので、軽食程度であればそこで調達するのもアリです。ランチでケバブなんかも食べました。
通信環境は?
僕はドコモを使っているので、ドコモの「パケットパック海外オプション」を利用しました。
最初は以下のようなタイ専用のSIMカードを使おうかと思い購入したのですが、事前に必要なiphoneのSIMロック解除が出国前に間に合いませんでした。
結局このSIMカードは仲間に譲りましたが、問題なく使えたようです。
まとめ
タイ・クラビでのクライミングツアーは、1週間の贅沢なバカンスになりました。
日本の岩場にはない雰囲気なので、きっと新鮮なクライミングが楽しめると思います。
日本からもそう遠くはない国ですので、皆さんも機会があればぜひ訪れてみてください!
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