ボルダリング初心者が5級を登れるようになるコツ

クライミング基礎知識

初心者クライマーの目標となるであろう、ボルダリングの5級というグレード。

5級を登れるようになってくると、基礎的なクライミング力はついてきたと胸を張って良いのではないでしょうか?

とはいえ、

「5級になると難しくて登れない…」

「5級を登るのに、どんなムーブを身に付ければ良いの?」

「5級を登れるようになるまで、どのくらいの期間練習が必要なのかな?」

そんな悩みや疑問を持っている人もいるのではないかと思います。

そこでこの記事では、ボルダリング5級を登れるようになるコツについて紹介していきます。

本記事執筆時点での僕の最高グレードは2級のため、それなりに信憑性はあるのではないかと思います。

この記事を読むことで5級を登れるようになるポイントを把握できると思いますので、ぜひ一読してみてください!

5級課題の特徴

まず、5級課題の特徴として挙げられるのは次の通りです。

  • ホールドが遠くなったり、掴みにくくなったりする
  • しっかりしたムーブを要求される

順番に見ていきましょう。

ホールドが遠くなったり、掴みにくくなったりする

6級や7級だったら手の届いていたホールドも5級になると遠くなったり、また掴みにくいホールドなんかも少しずつ出てくるかと思います。

できそうなんだけど、なかなかできない…!このもどかしさ。

こんなところで苦戦するクライマーは多いのではないでしょうか?

しっかりしたムーブを要求される

先ほど説明したホールドの問題のほか、5級ではしっかりしたムーブの基礎が要求されてきます。

5級より低いグレードであれば、そこまでムーブを意識しなくても登れてしまう課題もあるかもしれません。

しかし5級ではホールドの遠さや持ちにくさをカバーする、「ムーブ」を身に付けておかないとクリアするのが難しくなってくると思います。

ではそんな5級を登れるようになるためには、具体的にどんな練習をしていったら良いのでしょうか?次から説明していきますね。

5級を登るのに必要なムーブや練習法

先ほども説明したように、5級になると基礎的なムーブを要求される課題も多くなってきます。

そこで身に付けておきたいムーブが次の3つです。

  • ダイアゴナル
  • アウトサイドフラッギング
  • キョン(ドロップニー)

クライマーの杉田雅俊さんという方がYoutubeで分かりやすく解説してくれているので、併せて参考にしてみてください。

ダイアゴナル

ダイアゴナルとは「対角線」という意味で、手と足を対角線上に伸ばして登るムーブとなります。

正面を向いて登る「正対」とは逆に、「側対」とも呼ばれます。

基本的にホールドを取りにいく方の腕を伸ばした状態になるので、腕の力をそこまで使わずに登ることができます。

正対だと力を使ってしまう場面でも、このダイアゴナルを上手く使えば、省エネできるのでオススメです。

アウトサイドフラッギング

アウトサイドフラッギングは片足を、逆側に振ってバランスをとるムーブのこと。

その足の動きが旗(=フラッグ)のように見えることから、そう呼ばれているそうです。

先に説明したダイアゴナルと同様、傾斜のある前傾壁ではより有効ですので、ぜひ身に付けておきたいムーブですね。

キョン(ドロップニー)

キョン(ドロップニー)とは、片方の膝を内側に畳んで、遠くのホールドを取りにいったりするときに使うムーブです。

ダイアゴナルと少し動きが似てますが、キョンの方が膝の入れ方がより大きくなります。膝を畳むことで腰のあたりに重心がくるので、キョンを使うと楽になりますね。

ただし、このキョンは股関節まわりの柔軟性が必要なムーブです。

よく、身体の柔らかい女性クライマーがキョンを多用して関節を痛めてしまうケースもあるので、使い過ぎには注意が必要ですね。

なお、ムーブ以外の基礎については【ボルダリング初心者向け】登り方で意識しておくと良い5つのコツという記事で詳しく解説しています。よければこちらもご覧ください。

過度な筋トレはまだ不要

「5級を登れないのは筋力不足だからだ…筋トレしないと!」と意気込む方もいるかと思います。

たしかに筋力不足という面もあるかと思いますが、単にムーブなどのテクニックがまだ身に付いてないだけという場合も多いです。

なので、5級を安定して登れるようになるまでは、筋トレよりもガツガツ壁を登り込むことをオススメします。

それに初心者クライマーは指の筋力や腱が発達してないので、キャンパスボードトレーニングなどの指トレをやり過ぎると怪我の恐れがあるので、まだやらなくても良いと思います。

筋力は登っていくうちに自然とついてきますから、それより大事なのは正しいフォームを身に付けることです。

5級を登れるようになるまでの期間

5級を登れるようになるまでの期間は、その人の年齢や運動神経、練習頻度などによるので、個人差がありハッキリとは言えないところです。

若い男性でセンスがあるような人であれば、初日に登れてしまう人も中にはいるのではないでしょうか?

ちなみに僕はそこまでセンスが良い方じゃなかったので、たしか2〜3ヶ月ぐらいはかかりましたね。

ボルダリングにハマってくると、どんどん「グレードを上げていきたい!」と思うようになってくるはずですが、焦り過ぎず自分のペースで着実に基礎を身に付けていくようにしましょう。

6級をしっかり登れるようになることが前提

5級を登れるようになるには、当然一つ下の6級を安定して登れないと厳しいです。

6級はまだホールドの形状もそこまで悪くない課題が多いと思うので、「まだ5級は厳しいな…」という人はまず6級を登り込んでください。

当然5級に比べたらホールドや要求されるムーブもまだ易しいので、6級を安定して登れるようにしましょう。

それと並行して5級にトライしていくことで、必要なムーブや筋力もついてくることと思います。

大事なのは反復練習と、継続して取り組むことですね。

まとめ:5級を登れるようになって、初心者を脱しよう!

5級を登るにはムーブを駆使した、いわゆる「クライマーっぽい動き」を身に付ける必要があります。

そんな風に登れるとかっこいいと思いませんか?少なくとも僕が初心者の頃は、そんな登り方に憧れを抱いていました。

5級を登れるようになるということは、基本的なクライミングスキルが付いてきたという証拠にもなります。

ぜひ練習を重ねて、「脱・初心者」をめざしましょう!

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