どうも、クライミング大好きヨシタツ(@yoshitatsu696)です。
ブレーキアシスト機能付きのビレイデバイスは各メーカーから出ていますが、今回ご紹介するのはブラックダイヤモンドの「ATCパイロット」。
使用してから約2年が経過し、ジムや岩場でもガンガン使い込んできたので、レビューしていきます。
まずはサクッとレビューをご覧ください。
それでは詳しく見ていきましょう。
スペック
まずは簡単なスペックです。
販売元ロストアローのHPによると、以下の通り。
・対応ロープ径:8.7~10.5㎜
ロストアロー公式HP
・スムーズなロープ操作性
・ロワーダウンのコントロールがスムーズ
・堅牢なステンレススチール製
・シングルピッチ/シングルロープ専用
・重量:86g
軽くて、一見おもちゃのように見えますが、全く問題なくビレイできます。
ATCパイロットの購入動機
ATCパイロットを購入する前から、僕はペツルの「ルベルソ」を使っていました。
2つもビレイデバイス要らないかと思ってたのですが、僕のクライミング仲間が、当時新作のATCパイロットを絶賛してたんですね。
慎重な僕はしばらくルベルソを使い続けてましたが、「そんなに良いなら」と試しに購入してみました。
ルベルソとは送り出しの方法などが異なるため、少し戸惑いましたが、慣れるとビレイがめっちゃ楽なんです。
そして、今では手放せないギアとなりました。
次からはATCパイロットの良い点・悪い点の具体的なレビューをしていきますね。
ATCパイロットの良い点
良い点は次の通りです。
- クライマーがハングドック中も、疲れにくい
- クライマーが不意落ちしたときでも、止めやすい
- 送り出し動作が簡単
- ブレーキアシスト付きのビレイデバイスとしては安く、入手しやすい
順番に説明していきますね。
クライマーがハングドック中も、疲れにくい
クライマーが長時間ハングドック(ロープにぶら下がったまま、ホールドを探ったりすること)していると、手が疲れてきませんか?
ATCパイロットはブレーキアシスト機構になっており、デバイスとカラビナの摩擦でロープを止めてくれます。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、下の写真のようになっています。
体重を後ろに預ける必要はありますが、手で引っ張る力はそんなに要りません。これには感動しました。
クライマーが不意落ちしたときでも、止めやすい
こちらもブレーキアシストの恩恵ですが、不意落ちしても勝手に止まるため、万が一手を離してしまっても止めることができます(※基本的には、手を離すのはNGですが)
不意落ちされると、結構な衝撃がきますからね。
ビレイに慣れていない初心者や女性、体重差がある場合などでも、安全性高く使用できるという点もグッドです。
送り出し動作が簡単
ATCパイロットはデバイスを押さえてる方の親指をクイっと上げるだけ (下の写真の赤丸部分 )で、簡単にロープの送り出しができます。
荷重が抜けて、ロープがスーッと上がっていくんですね。
ルベルソなど他のビレイデバイスだと、2~3回ほどロープの送り出し動作が必要になることもありますが、ATCパイロットは1回だけで済むことがほとんど。
余分な動作が必要なく、非常に楽チンです。
ブレーキアシスト付きのビレイデバイスとしては安く、入手しやすい
ペツルの「グリグリ」とか、ブレーキアシスト付きのビレイデバイスって高くないですか?1万円以上しますし。
その点、ATCパイロットは定価で4,950円。
グリグリの半分の価格で、楽にビレイできるデバイスが手に入るのだから、お得ですよね。
ATCパイロットの悪い点
悪い点についても正直にレビューしておきます。
- ロープをセットする際、いちいちカラビナから外す必要がある
- カラビナとの相性がある
- 慣れすぎると他のビレイデバイスが使いにくく感じる
こちらも順番に説明していきますね。
ロープをセットする際、いちいちカラビナから外す必要がある
ATCパイロットはデバイス形状の問題で、ロープをセットする際に都度、カラビナから外す必要があります。
これは地味に面倒ですね。
ただ、ATCパイロットはそもそもシングルロープ専用で、マルチピッチやアルパインクライミングといったスピードを要求されるようなシチュエーションではそもそも選択しないデバイスです。
なのでこの手間については、そこまで大きなデメリットにはならないと思います。
カラビナとの相性がある
ATCパイロットは、デバイスとカラビナの摩擦でロープを止める機構になっているため、カラビナとの相性があります。
そのためカラビナによっては、上手くテンションがかけられないこともあるので要注意です。
僕は同じくブラックダイヤモンドの「GridLock Screwgate Carabiner」というカラビナを使っており、こちらとは相性が良いですね。
併せて購入しておくことをオススメします。
慣れすぎると他のビレイデバイスが使いにくく感じる
ビレイが楽なので、ブレーキアシストの付いていないデバイスをたまに使うと、少し違和感があります。笑
不意落ちされたら、きちんと自分の力で止めないといけないという、緊張感も芽生えますし(もちろんATCパイロットを使っていても、そういう意識は必要ですよ)。
たまに他のビレイデバイスを使うなどして、慣れすぎないようにすることも必要かもしれません。
まとめ:ATCパイロットは慣れるとマジで使いやすい
ATCパイロットを約2年使ってみて、ビレイデバイスの常識が覆りました。
もう一度メリットをまとめると、
- クライマーがハングドック中も、疲れにくい
- クライマーが不意落ちしたときでも、止めやすい
- 送り出し動作が簡単
- ブレーキアシスト付きのビレイデバイスとしては安く、入手しやすい
の4点です。
1万円以上するブレーキアシスト付きのビレイデバイスでなくても、このATCパイロットなら、「もっと楽にビレイできたらいいのになぁ」というあなたの望みを十分叶えてくれます。
一度手にしたら手放せなくなるくらい便利なギアなので、ぜひお試しください。
それでは今回はこのへんで。
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